217 時系列で聴くカントリー・ジェントルメン (54)

スターディへの録音 (14)

1965年、66年頃には、我が国の学生の間でブルーグラス・ブームが沸騰点に達していました。とりわけ、カントリー・ジェントルメンの人気は、フォーク・グループでいうとPP&Mやブラザーズ・フォアの様なものでした。

言わずもがな、ジェントルメンの魅力はモダン・フォークやジャズの要素を取り入れたユニークなモダン・ブルーグラス・スタイルを作っているところで、さらに高度な演奏テクニックと、深みのある歌唱力が備わっているのですから、「鬼に金棒」どころか、大砲まで持っているようなものです。

ジェントルメンは、演奏テクニックを競う学生バンドにとっては格好の目標であり、アイドル・バンドのひとつとなりました。

そんな中、我が国のキング・レコードの若き制作ディレクターが一つの企画を立ち上げます。それは、カントリー・ジェントルメンにフォーク・ソングのヒット曲をブルーグラス・スタイルで演奏させ、それをアルバムで発売しようというものでした。しかも本国アメリカではなく、日本のみの発売という暴挙に打って出ます。

この企画をスターディ社社長ドン・ピアス氏に持って行くと、いとも簡単に了承していただいたのです。ただし彼らはとても忙しいので、1日の録音時間しか与えられないとの返事でした。

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19651115日、その日がやってきました。場所はヴァージニア州フォールス・チャーチにある、といえば、彼らのフランチャイズでもあったピート・ロバーツ(カイケンダル)所有の「ウィンウッド・スタジオ」です。

アルバムに収録されているのは全14曲。モダン・フォークソング3曲と古謡が11曲。その中には3曲のフォスター・メロディが収録されました。

それでは全曲を紹介致しましょう。

A

1曲目「風に吹かれて」(Blowing In The Wind)

2曲目「500マイルも離れて」(Five Hundred Miles)

3曲目「この国はみんなの国」(This Land Is Your Land)

4曲目「ホーム・スウィート・ホーム」(Home Sweet Home)

5曲目「ロング・ジャニー・ホーム」(Long Journey Home)

6曲目「テイク・ジス・ハンマー」(Take This Hammer)

7曲目「おお、スザンナ」(Oh Susanna)

B

1曲目「草競馬」(Camptown Races)

2曲目「赤い河の谷間」(Red River Valley)

3曲目「自由な小鳥」(Free Little Birdd)

4曲目「ケンタッキーの我が家」(My Old Kentucky Home)

5曲目「ローズ・コネリー」(Rose Connelly)

6曲目「さよならケイティー」(Goodbye Katie)

7曲目「蛍の光」(Auld Lang Syne)

次回はA面曲から順次に解説致します。


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by scoop8739 | 2017-09-14 09:48 | カントリー・ジェントルメン
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