205 時系列で聴くカントリー・ジェントルメン (43)


引き続き6曲目以降を聴きましょう。

a0038167_15140633.jpeg6曲目「冷たい風が吹く」(A Cold Wind A Blowin’)は、2曲目の「この世に住む場所もなくて」同様、ジョン・ダフィとアン・ヒル・ストリーターの合作です。ディランの「風に吹かれて」(Blowing In The Wind)を意識した内容で、曲調はブルーグラスなのですが、政治的ニュアンスのプロテスト・ソングと言った方がいいかもしれません。この曲の別テイクは、1966年にリリースされたアルバム「ブリンギング・メリー・ホーム」にも収録されています。なお資料では、この曲のベース奏者がエド・フェリスとなっています。私が調べたところでは、3曲目「エレクトリシティー」と、5曲目の「ブラウン・マウンテン・ライト」も、エド・フェリスのようですが、いかがでしょう?

7曲目「アンクル・ジョー」(Uncle Joe)は、エディが幼い頃育った家の近くに住む初老の黒人をモデルにして作り歌っています。この曲もまた1966年にリリースしたアルバム「ブリンギング・メリー・ホーム」に別テイクとして収録されていますが、どちらかと言うとこちらの方に軍配が上がりそうです。

8曲目「ブルー・ヨーデル No.3」(Blue Yodel #3)はカントリー・ヨーデルの第一人者ジミー・ロジャースが作って歌っていた曲で、別名「夕陽のヨーデル」と呼ばれていました。ビル・モンロゥに影響を受けたジョンのヴォーカルが冴えわたります。

9曲目「栄光への脱出のテーマ」(Theme From Exodus)は、元々ポール・ニューマン主演で1961年に制作された映画「栄光への脱出」の主題歌でした。グレゴリー・ペックやアンソニー・パーキンスが出演した映画「渚にて」の主題曲を手がけたアーネスト・ゴールドが作曲しています。ジョンとエディはこの曲を原曲の雰囲気を損なうことなく見事にブルーグラス・インストへとアレンジしています。この曲の別テイクは、1968年にリリースされたアルバム「ザ・トラベラー」に収録されています。

10曲目「お墓のそばに花を植えて」(Flowers By My Graves)は、「ユー・アー・マイ・サンシャイン」(You Are My Sunshine)を歌って有名なカントリー歌手ジミー・デイヴィスの作です。ビル・モンロゥが得意としたセイクレッド・ソングを、ジョンとチャーリーとエディの3部コーラスで歌い上げています。

オリジナル盤としての録音は以上の10曲でしたが、1990年にCDとして初リリースされるようになった時に、さらにもう1曲録音されていたのが11曲目の「待っていたのかい?」(Are You Waiting Just For Me)でした。この曲はテキサスの吟遊詩人と謳われたカントリー歌手のアーネスト・タブの作曲です。原曲はのんびりとしたものですが、ジェントルメンは軽快なバンジョーのイントロと共にノリノリのアップ・テンポで演奏しています。

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by scoop8739 | 2017-08-03 15:14 | カントリー・ジェントルメン
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