119 ブルーグラスの中のビートルズ (12)

アイム・ダウン (I’m Down)

この曲は、ポールがリトル・リチャードの「のっぽのサリー」からインスピレーションを得て作ったもので、オープニングの部分が「のっぽのサリー」にとてもよく似ています。曲の内容は、恋人が自分になびいてこなくてイライラしている、つまりかなり落ち込んでいる(アイム・ダウン)状態を歌ったものです。かつてメリー・ジョー・パーカーという小説家がロックンロールの本質を捉えて、「悲しいことを楽しく歌う」と言っていましたが、これはまさにそれを地でいっているような曲です。

ここでのポールは、痛々しいまでに主人公の報われない想いを熱唱しています。肺が張り裂けんばかりに絶叫するその気違いじみた声、加えて他のメンバーは彼の歌を激しく炸裂させ、アンサンブルは爆発しそうなくらいタイトなものとなっています。

a0038167_2122718.jpgそんな曲をブルーグラスにアレンジして歌えるグループは、ブルーグラス界広しと言えども彼らをおいて他にはいません。そうです、みなさんご想像通りの、ロックを歌わせたら右に出るものがいないと言われるニュー・グラス・リヴァイヴァルその人たちでした。絶叫するジョン・コーワン(vo.bs)のヴォーカルを、サム・ブッシュ(m)、ベラ・フレック(bj)、パット・フリン(g)が好サポートして、これまた爆発しそうなくらいタイトなロック・グラスとなっています。

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by scoop8739 | 2005-08-09 21:04 | ビートルズ・ソング
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