117 ブルーグラスの中のビートルズ (10)

アイ・フィール・ファイン (I Feel Fine)

ギターのリフが曲全体の印象を決めるこの曲は、ジョンがスタジオで作ったと言われています。曲の冒頭で聴こえる「ボンニョ〜〜ン」という独特のフィードバック音は、ギターのピックアップをアンプに向け、その音を弾くと同時に、下げてあったヴォリュームを上げることで得られるといいます。これをジョンがおもしろがってイントロに使ったそうです。これ以降、ジミ・ヘンドリックスやザ・フーを始めとして、ロックにフィードバックは欠かせなくなりました。ビートルズによって始められたこの試みは、ロックにとっての偉大な1歩となったのでした。

この曲の最初のギター・リフは、いつものジョージのものではなくジョンのリードです。そこにジョージが追いかけるようにユニゾンでリフ合戦となります。ギター・リフをジョンが弾いているためリズム・ギターが欠けていますが、それはそれでサウンド的には開かれた感じになり、リフのシンコペーションが火花のように飛び散り、躍動的になっています。 ドラムのリンゴも乗りに乗ってライド・シンバルをラテン風に鳴らし、高音のタム・タムでコンガのようにアクセントをつけています。こうしてみるとビートルズはサンタナよりもいち早くラテン・ロックしていたのですね。

a0038167_19323317.jpgさて、ブルーグラス界の天才奇才バンジョー・コンビが、トニー・トリシュカとベラ・フレックではないでしょうか。その昔、トリシュカの主宰するバンジョー教室でレッスンを受けていた生徒の1人にベラ・フレックがいました。その後彼らはそれぞれにキャリアを重ね、バンジョーで頂点を極めた2人が一緒にアルバムを作ります。このアルバム「ソロ・バンジョー・ワークス」の中にこの曲がありました。正確にはトニー・トリシュカのソロですが、ビートルズ・メドレーとして「ヒア・ゼア・アンド・エブリホェア」、「エリナー・リグビー」、「アイム・ア・ルーザー」、「ドライヴ・マイ・カー」なんかと一緒に演奏されています。バンジョーによって演奏されるビートルズ・ソングのうちでも絶品といえるでしょう。

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by scoop8739 | 2005-08-03 19:33 | ビートルズ・ソング
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