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114 ブルーグラスの中のビートルズ (7)

ペイパーバック・ライター (Paperback Writer)

これはビートルズが恋愛というテーマから離れて作り、初のシングルとなった曲です(ちなみに曲としてはすでに「ひとりぼっちのあいつ」があります)。曲の内容はというと、1000ページを越える自分の本を出して欲しいと出版社に懇願する三文小説家のことを歌ったもので、これもまた物語作りの名人ポールの作です。

サウンド面からこの曲を分析すると、ポールは自分の弾くベースにブースターをかけていて、まるでモータウン系のサウンドのようにベースの音が一段と際立って聴こえます。これは当時のエンジニアの努力の賜物であったと、のちにポールが語っています。

114 ブルーグラスの中のビートルズ (7)_a0038167_11565899.jpgさて、ブルーグラスの世界でこの曲を取り上げたアーティストがハーブ・ペダーソンでした。彼はディラーズに在籍当時からビートルズ・ナンバーのアレンジに定評がありましたが、1976年の発表したソロ・アルバムでは、この曲を冒頭に持ってきてその手腕を遺憾なく発揮してくれます。

控えめでいて実に味のあるボーカルに、彼自身によるコーラスが重ねられていて見事なカントリー・ロックに仕上がっています。デヴィッド・リンドレーのフィドルやアル・パーキンスのペダル・スティールもこの曲にピッタリと決まっているようです。

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by scoop8739 | 2005-07-24 12:02 | ビートルズ・ソング
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