111 ブルーグラスの中のビートルズ (4)

ミッシェル (Mishelle)

ポールの曲作りには、どちらかと言うと意識的に「名曲」を生み出そうという魂胆が見え隠れします。それにもかかわらずちゃんと「名曲」になっているところが、いかにもポールらしいところです。たとえば歌い出しの「ミッシェル・マ・ベル」というところはメジャーで、「アイ・ラヴュー、アイ・ラヴュー、アイ・ラヴュー」のところでマイナーになるなど、メジャーとマイナーのセクションガお互いに引き立て合うという手法を使い、曲作りにヴァラエティを持たせています。

この曲は歌詞がフランス語で書かれている不思議な雰囲気を持った曲で、アルバム「ラバー・ソウル」に収録されています。「ミッシェル」という名前は、「とても連なりのいい言葉」という意味の「ソン・レ・モン・クィ・ヴォン・トレ・ビエン・アンサンブル」と続いていて、この歌詞はうまく韻を踏んで美しく聴こえます。

a0038167_10274757.jpgブルーグラスの世界でこの曲を取り上げたのがベラ・フレックです。彼はニュー・グラス・リヴァイヴァルを脱退後、さらなる音楽を求めてコンテンポラリー・ジャズの世界に進出します。彼がこの時に結成したのがフレックトーンズでした。ピアノ、エレクトリック・ベース、エレクトリック・パーカッションにベラのバンジョーを加えてのユニークな編成のバンドは、既成概念を打ち壊すように新しい音楽を創造し始めます。

この「ミッシェル」は、1991年に発表されたフレックトーンズの第2弾アルバム「コズミック・ヒッポ」に収録されました。ハーモニカによるリードとベラのメロディックなラインが強く印象に残る出来となっています。

人気blogランキングへ
[PR]
by scoop8739 | 2005-07-18 10:28 | ビートルズ・ソング
<< 112 ブルーグラスの中のビー... 110 ブルーグラスの中のビー... >>