94 パンハンドル・カントリー

(Panhandle Country)

マイク・オウルドリッジは人気バンド、セルダム・シーンの中にあってドブロという楽器をもってその中心的な役割を担ってきました。それでなくても革新的なアレンジや選曲で多くのファンを楽しませてくれるセルダム・シーンでしたが、これに飽き足らないのか、マイクは多数のソロ・アルバムをリリースしています。

a0038167_21501932.jpgその中から、タコマには「ドブロ」「ブルース・アンド・ブルーグラス」という2枚のアルバムを残しています(2枚のLPは1枚のCDになって発売されています)。これらはポピュラー・ミュージックから、ロック・ナンバー、ジャズ、レッド・ネック、もちろんブルーグラスまで大変ヴァラエティにあふれる内容となっていて、フラット&スクラッグスの「フォギー・マウンテン・バンジョー」や、ビル・モンロウの「ブルーグラス・インストゥルメンタル」に匹敵するほどのブルーグラス・インストにおける歴史的名盤となっています。またこれらのアルバムでは、脇を固めるサポート・ミュージシャンも豪華な人選がなされていて、マイクの素晴らしいドブロ演奏が堪能できます。

2枚目のアルバム「ブルース・アンド・ブルーグラス」の中に、ビル・モンロウのおなじみのインストゥルメンタル・ナンバー「パンハンドル・カントリー」が収録されています。ヴァラエティ豊かな選曲のアルバムの中にあって、さすがにこの曲は正当なブルーグラス・アレンジがなされています。バンジョー、マンドリン、リズム・ギター、ベースはセルダム・シーンのメンバーがサポートし、オリジナル曲同様、ツイン・フィドルにヴァッサー・クレメンツとリッキー・スキャッグスが参加しています。この曲ではマンドリン、ジョン・ダフィーのスケール・ピッキングも充分に生かされています。
Mike Auldridge / Dobro & Blues And Bluegrass (Takoma)

そのセルダム・シーンのライヴ盤では、マイクのドブロを中心にメンバーそれぞれがセンスのいいソロを聴かせてくれます。ライヴ録音にも拘らずマイクのドブロの音の伸びが大変よく美しい音色で聴かれます。最後のパートはコーラスを歌った後に「1・2・3・ジャン!」とカッコいい終わり方をして一言、「どうだ、ニューグラス・リバイバルめ!」と笑わせてくれます。
Seldom Scene / Recorded Live At The Cellar Door (Rebel)

毎度おなじみアラン・マンデ節のバンジョーが聴けるのは、後期カントリー・ガゼットのライヴ演奏を集めたアルバムです。マンドリンもこれまたローランド・ホワイト節が全開です。
Country Gazette / Live On The Road (Disc Union) (CD化されていません)

この曲のオリジナルは、ケニー・ベイカー、ボビー・ヒックスという2大フィドラーを擁したブルー・グラス・ボーイズ、1958年4月8日の録音でした。モンロウが主催する「ブラウン・カウンティ・ジャンボリー」のオープニング・テーマ曲としても有名な曲です。
Bill Monroe / Bluegrass 1950-58 (Box) (Bear Family)

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by scoop8739 | 2005-05-11 21:56 | 不朽の名曲
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