88 45号列車

(Train 45)

現代民謡の父、ウディ・ガスリーによって歌われた「900マイルズ」も、フォーク・ブルースの「オールド・ルーベン」や、「ルーベン・トレイン」や、「ルーベン・ブルース」などもみなこの曲の違った呼び名です。最初はフィドル曲として演奏されていましたが、スタンレー・ブラザーズがレパートリーに取り入れるや、彼らの18番とまで言われるくらいにあまりにも有名になりました。

a0038167_2001860.jpg彼らのバージョンでは、カーターを狂言廻しにしてメンバーとのダウンホームな寸劇が展開されます。カーターの「どこへ行くんだい?」との問いかけに、“タウザー・マーフィー”ことアル・エリオット、“ダッド・ネイチャー”ことビル・ネイピア、“フィドリング・メーヨー”ことラルフ・メーヨーの3人がそれぞれ故郷の地名を答えています。たとえば「俺らは、ヴァージニアのディッケンスン・カウンティのちっぽけな農場に帰るんだ」という具合にです。
The Stanley Brothers / Ridin' That Midnight Train (Westside)

ジミー・マーチンのバンド、サニー・マウンテン・ボーイズもこの曲をレパートリーに加えていました。ここではポール・ウィリアムスの火の出るようなマンドリン・ワークとJ.D.クロウのバンジョー・プレイが聴かれます。この曲が録音された1961年当時は、ブルーグラス界でもステレオ録音が始まっていて、マンドリンとバンジョーが左右のスピーカーを行ったり来たりして、ずいぶんとステレオ効果を意識したレコーディングとなっています。
Jimmy Martin / Jimmy Martin and the Sunny Mountain Boys (Bear Family)

J.D.クロウは、ジミー・マーチンの下から独立して自らのバンド、ケンタッキー・マウンテン・ボーイズを結成します。ここに集まったのがマンドリンにラリー・ライス(トニー・ライスの実兄)、ギターにドイル・ローソン、フィドルにはボビー・スローンというメンバーでした。このメンバーで作られたのがアルバム「ブルーグラス・ホリデイ」です。この中にも「トレイン45」が収録されています。
J.D Crowe & The Kentucky Mountain Boys / Bluegrass Holiday (Rebel)

J.D.クロウにとって、この曲はたいへん縁の深い曲です。「ニュー・サウス」リユニオン・バンドの1987年のライヴでも演奏されています。マンドリンのリッキー・スキャッグス、ドブロのジェリー・ダグラスの円熟味の増したパワフルな演奏が聴かれます。
Various Artists / Bluegrass The World’s Greatest Show (Sugar Hill)

ビル・モンロウの息子、ジェイムズ・モンロウとミッドナイト・ランブラーズが、名盤「ビーン・ブロッサム」の中でこの曲を演奏しています。ビルのしゃべりにとても似たジェイムズの曲紹介に続いて、心地よいバンジョーのイントロが始まります。
Bill Monroe & Various Artists / Bean Blossoms (MCA)

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by scoop8739 | 2005-04-26 20:03 | 不朽の名曲
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