74 ニュー・キャンプタウン・レイシズ

(New Camptown Races)

a0038167_218223.jpgマンドリンの奇才フランク・ウェイクフィールドは、ビル・モンロウやジェシー・マクレイノルズにインスパイアされながら、実は全く個性的で独創的な演奏方法を身につけてきました。彼は種々の演奏形態について多く学び、そして感受性豊かにそのテクニックを発展させたのでした。しかも、どんなキーの曲でも弾くことが出来るという、ブルーグラス界でも数少ないマンドリン・プレイヤーのひとりです。

この曲はそんなフランクの作で、オリジナルは1964-1983年のフォークウェイズ時代のレッド・アレンのコンピレーション盤で聴くことができます。この曲でのバンジョーはビル・キースです。当時まだ珍しかったクロマチック・ロールが聴かれます。
Red Allen / The Folkways Years 1964-1983 (Smithsonian Folkways)

フランク・ウェイクフィールドを師と仰ぐデイヴィッド・グリスマンが、クラレンス・ホワイト、ピーター・ローワン、ビル・キース、リチャード・グリーンらと組んだセッション・バンド、ミュールスキナーのヴァージョンでも話題を呼びました。
Muleskinner / Muleskinner (DBK Works)

ジミー・ゴウドロウはこの曲をドライブ感を失わずに一音一音丁寧に弾いています。
Country Store / Live! (Rebel)(CD化されていません)

1999年にIBMA「年間最優秀フィドラー」ほか数々の賞を獲得しているにもかかわらず、39歳の若さで亡くなった天才フィドラー、ランディ・ハワードが、ドン・リグスビー、カール・ジャクスンなどのゲスト・ボーカリストを招いて制作されたアルバムの中にもこの曲が収録されています。彼の歌心あふれるフィドル・プレイを聴くことができます。
Randy Howard / I Rest My Case (Sugar Hill)

ポピュラー・ソングあり、ロック・ナンバーあり、ジャズあり、レッド・ネックありと大変ヴァラエティに富んだこのアルバムは、ブルーグラスの名ドブロ・プレイヤー、マイク・オールドリッジの72年と74年に発表した2枚のアルバムを1枚に収録したものです。ブルーグラスのみならずジャズ、ポップ・チュー ンまで取り上げセンスのいいプレイを聴かせます。D.ブロムバーグ、V.クレメンツ、セルダム・シーンのメンバーなども参加するという豪華さで、どの曲も凝ったアレンジがなされていて聴いて楽しくなります。この「New Camptown Races」はそんなアルバムに収録されていて、軽快なテンポの中にもそれぞれアーティストの持ち味が充分に生かされています。
Mike Auldridge / Blues And Blue Grass (Takoma)

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by scoop8739 | 2005-03-31 21:09 | 不朽の名曲
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