73 ボディ・アンド・ソウル

(With Body And Soul)

a0038167_20415750.jpgブルーグラスにロックのビートを取り入れ、ロックやポップス・ファンにもアピールしたのが、サム・ブッシュ率いるニュー・グラス・リバイバル(以降N.G.R.と書きます)でした。ジェリー・リー・ルイスのヒットさせたロックン・ロール曲「火の玉ロック」を、文字通り火の出るようなボーカルとインストゥルメンテイションでギンギンに聴かせてくれます。

彼らは既成概念を破壊する勢いでブルーグラス界に殴り込みをかけてきました。例えばアルバム・ジャケットひとつからして、それまでのようなお揃いのスーツ姿ではなく、ジーンズ着で、しかも長髪にヒゲ面です。収録曲はレオン・ラッセルやダグ・ディラードの曲など大胆なアレンジでロックへのアプローチを試みています。

ブルーグラス・ソングも数曲収録されています。その1曲にビル・モンロウ作の「ボディ・アンド・ソウル」があります。愛する人を失った悲しみを魂を込めて歌ったものですが、ベースから重くスタートし、カーチスのドブロがせつなく絡み、さらにバンジョーのイントロに続いてコーラスが始まります。ブルーグラスらしくないアドリブのおもしろさ、優しさ、激しさが交差したサウンドに思わずうなってしまいます。
New Grass Revival / New Grass Revival (Hollywood)

N.G.R.と時を同じくして現れたのがセルダム・シーンでした。彼らはN.G.R.とは違ったアプローチでブルーグラスを改革していきます。そのデビュー・アルバムにも「ボディ・アンド・ソウル」が収録されています。ジョン・スターリングのなんとも渋い粋な歌い方が特徴的です。ジョン・ダフィーの絶叫に近いテナーがこの曲の切なさを引き立てます。
Seldom Scene / Act 1 (Rebel)

ジミー・ゴウドロウ(ボーカル、マンドリン)率いるカントリー・ストアは、1973年8月にキース・ウィットリー(ボーカル、ギター)、ジミー・アーノルド(バンジョー)、ビル・ロウリングス(ボーカル、ベース)の4人からなるグループです。このアルバムではジミー・アーノルドが急病で、代わりにカントリー・ガゼットのアラン・マンデがバンジョーを弾いています。キースの歌心あふれるボーカルが聴きものです。
Country Store / Live! (Rebel) (CD化されていません)

かたくななまでもトラディショナル路線を行くジョンソン・マウンテン・ボーイズが古い校舎を舞台にライヴ・コンサートを行っています。
The Johnson Mountain Boys / At The Old Schoolhouse (Rounder)

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by scoop8739 | 2005-03-30 20:47 | 不朽の名曲
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