68 デイブレイク・イン・デキシー

(Daybreak In Dixie)

a0038167_2054333.jpgこれはマンドリン奏者のビル・ネイピアがスタンレー・ブラザーズと活動している時代に作った曲で、マンドリン奏者にとっては古典的な課題曲とも言えます。いわゆる超アップ・テンポの早弾きを要求される曲なので、ジャム・セッションでこの曲が演奏され始めたら、初心者はそっと後ずさりしてください。
The Stanley Brothers / 20th Century Masters The Millennium Collection (Mercury)

ニューグラス・ブームに先鞭をつけたクリフ・ウォードロン率いるニュー・シェイズ・オブ・グラスは、のちにセルダム・シーンで活躍するマイク・オールドリッジ(Dobro)、ベン・エルドリッジ(Banjo)を擁する進歩的なバンドでした。しかし彼らがセルダム・シーンに移籍すると途端にオーソドックスなスタイルのバンドとなってしまいました。このアルバムでは日本人マンドリン奏者の大塚彰が「デイブレイク・イン・デキシー」を熱演しています。メロディ・ラインに日本的なニュアンスが感じられます。
Cliff Waldron & New Shades Of Grass / Bluegrass Time (Rebel)(CD化されていません)

最近、ソロ・インスト集などを発表してふたたび活躍をはじめたアラン・マンデですが、彼はバンジョー奏者にとってもっとも面白い奏法を提供してくれるプレイヤーとして有名です。右3本の指と4弦開放の"D"から1弦22フレットの"C"まで、あらゆる組み合わせを駆使してメロディーを紡ぎ出すその独自の折り目正しいメロディック・フレーズ・テクニックの数々はバンジョー弾きを常に唸らせるものです。ここでもアランが新しく結成したバンドで、ボーカルものにおける間奏やバックアップはもちろん、この曲もカポなしで弾いてしまうなどマンデ・バンジョーの世界を堪能させてくれます。
Alan Munde / Gazette (Munde's Child MCR)

1973年にジミー・ゴウドロウ(Mandolin)が、キース・ウィットリー(Guitar)、ジミー・アーノルド(Banjo)、ビル・ロウリングス(Bass)ら3人と結成したニュー・トラディッショナル路線のバンドがカントリー・ストアでした。活動時期が少し早過ぎたのか、わずか2枚のアルバムしか残さずに解散してしまいました。その1枚のライヴ・アルバムにこの曲が収録されていて、ここではタイトルが「ラルフズ・バンジョー・スペシャル」(Ralph’s Banjo Special)となっています。ジミーの正確で丁寧なマンドリンが聴かれます。
Country Store / Live! (Ridge Runner Record) (CD化されていません)

リッキー・スキャッグス&ケンタッキー・サンダーのリード・ギタリストとして、リッキー流クラシック・ブルーグラス復興に貢献してきたクレイ・へスのソロ・アルバムにもこの曲は収録されています。アンディのマンドリンとの壮絶なバトルにも、さすがトップ・バンドで鍛えられてきた実力をいかんなく発揮しています。
Clay Hess / Red Haired Boy (Lavenir Records)

アリスン・クラウス&ユニオン・ステイションのメンバーとして活躍するアダム・ステッフィー(マンドリン、ボーカル)の初ソロ・アルバムにもこの曲が収録されています。そのテクニックとセンスの素晴らしさゆえにアリスン・クラウス以外にも多くのアーティストのアルバムにゲスト参加しているステッフィーですが、この曲を始めとしてブルーグラス・スタンダードが数多く収録されています。
Adam Steffey / Grateful (Mountain Home)

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by scoop8739 | 2005-03-25 20:56 | 不朽の名曲
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