55 カントリー・ガゼット考(その1)

カントリー・ガゼットに1985年のライヴ・ビデオというものがあります。このライヴはガゼットのリユニオン・バンドとして日本で行われたものだそうですが、1980年代になるとボクの中のブルーグラス熱が急激に萎んでいて、1970年代に経験したような興奮状態になかったせいか、あまりライヴを観に出かけていません。それで1985年にこんなメンバーで来日したことすら知りませんでした。

バンジョーにアラン・マンデ、ギターはローランド・ホワイト。1985年頃はガゼットもまだまだ健在で、マンドリンにジョー・カー(Joe Carr)、エレキ・ベースにビリー・ジョー・フォスター(Billy Joe Foster)らが在籍していたと思います。しかしこのリユニオン・バンドは、ベースにロジャー・ブッシュ、フィドルとマンドリンにバイロン・バーラインという初期ガゼットに近い構成ではありませんか。それでもボクとしては、デビュー当時のアルバム「パーティの裏切り者」(A Traitor In Our Midst)で受けた衝撃を思い起こすと、やはりここはローランド・ホワイトでなく、ケニー・ワーツで演ってもらいたかったというのが本音です。

ガゼットは1973年8月のケニー・ワーツの退団を機に、以前から交際の深かったローランド・ホワイトをメンバーに迎えます。彼の加入によってガゼットはそれまでよりトラディッショナルな曲を好んで取り上げるようになりました。コーラス・パターンも、ローランドのブルーグラスのツボを得たハーモニーを活かすことで、従来からのガゼットの雰囲気をも失わずに、よりハードなブルーグラス・バンドとして飛躍を図ったのです。もちろんローランドのギター・プレイヤーとしての腕前は、以前にビル・モンローの下で腕を磨いただけあってビートの強いリズム・ギターには定評がありましたが、次第に素晴らしいリード・ギターをも聴かせるようになったのです。

a0038167_20264679.jpgこうしたローランドのヴォーカルと楽器の両面でのテクニシャンぶりがバンドにメリットを与え、音楽的な可能性を押し上げました。そして翌年9月にカリフォリニアはサンタモニカにある「マッケイブス・ギター・ショップ」においてライヴ・レコーディングを行います。この模様は「ガゼット・ライヴ」(Live at McCaves)で聴くことができます(残念ながらCD未発表です)。

COUNTRY GAZETTE: Live
(Transatlantic TRA 291, Ariola 88 556 IT, Trio 3095 & Antilles 7014)
Produced by Jim Dickson
with Byron Berline, Alan Munde, Roger Bush & Roland White
guest Skip Conover
Side A
1. Black Mountain Rag
2. Roses For A Sunday Morning
3. Blue Blue Day
4. To Prove My Love To You
5. Lonesome Road
6. Will You Be Lonesome Too
7. Only Way Home
Side B
1. Sally Goodin
2. My Baby's Gone
3. Sunday Sunrise
4. Laughing Guitar
5. Never Ending Love
6. Holland Holiday
7. Down In The Blue Grass
(次回につづく)

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by scoop8739 | 2005-03-01 20:29 | カントリー・ガゼット
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